BTMの一口馬主日和

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【スターズインヘヴン】引退

 格上挑戦で最後のチャンスにかけ、惨敗したスターズインヘヴンはやはり引退となりました。

育成初期に強度の捻挫をしてしまい、競走馬生活の出鼻をくじかれた彼女でしたが、結局はその影響がこの結果に繋がってしまったのかと思います。なんとか最終の新馬戦でデビューし、2着になった時は、勝ち上がれるのではと期待しましたが、そう甘くありませんでした。デビュー戦が彼女のハイライトになってしまいましたね。

何度も言いますが、初出資馬であり初命名馬でもある彼女への思い入れは強く、順調であること、デビューすること、そして勝つことがいかに大変かということを学ばせてもらいました。勝てずに引退となってしまったことは残念ではありますが、幸い無事に現役生活を終えられそうなので、今後は母親としていい馬生を送ってくれたらと思います。お疲れ様、そしてありがとう。

色々と工夫を凝らし、最後まであきらめずに接してくれた陣営にも感謝しかありません。ありがとうございました。

9/17 引退
「今回はハードルの高い戦いになると覚悟していましたけれど、次へのチャンスを作るためにも何とか頑張って欲しいと思っていました。しかし、思うようにいかず、厳しい結果となってしまいました。砂を被って気にするような素振りがあったものの、まだ良かったように思うんです。それも多少なり影響はあったのでしょうけれど、根本的なペースアップにうまく対応できないような走りになっていましたから言い訳ができません。じっくり時間をかけて成長を促していければそれに連れて力をつけ、先々で花咲く馬になってくれるだろうと期待していました。最初の勝負は新馬戦と思っていたので山元トレセンのスタッフとも力を合わせながら何とか整えて狙いに行ったのですけれど、あれを取りこぼしてしまったのは非常に痛かったです。あとは、繊細さがずっと頭を悩ませる要因になってしまいました。フケの症状が出て敏感になったり、与えたカイバをなかなか食べられず体が細くなってしまったりと牝馬特有の難しさが目立ちコンディションづくりにも苦労しました。それがここに来て不安が少なくなってカイバを食べられるようになっていたので、その点でもここでの勝負に望みをかけたのですが…。皆が同じなのですけれど、時間がもう少しあればと思うだけに悔しく、また皆様の期待にも応えることができなくて本当に申し訳ありません」(田村師)体質面の弱さから育成に時間がかかり3歳3月でのデビューとなりました。何とか狙いを定めたデビュー戦へ向かうことはできたものの、勝負に敗れてしまいました。今思えばここが分岐点だったのかもしれません。その後は馬具を使うなど工夫したり、メンバーを考えて金沢へ向かったりと、スターズインヘヴンの将来に繋がるように陣営が色々と尽力してくださったのですが、最後は出走間隔の兼ね合いから未勝利戦へ出走することは叶いそうもなく、格上挑戦を試みたものの結果を出すことはできませんでした。ここまでの戦績を鑑みまして田村康仁調教師と協議をした結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。